友と正月と母と携帯 | こぶた(・@・)ぶろぐ

友と正月と母と携帯

どもー。
なんかブログやる気出てきたでおなじみのこぶた剣士です。
やればできる子。
(・@・)ノ

さて、今日はお正月の出来事を。

正月は故郷の仙台に帰省してきました。
去年の正月は実家があったのですが、まさか1年後、仮設住宅に帰る事になろうとは・・・
人生、先の事はわからんものです。
(震災時のドキュメントはこちら)


さて本題。
帰省前日、大晦日はチル友さんと、田原だらけの年越しイベント「タハライズの会」に出席しました。カラオケもできるパーティルームを借り、みんなでノーカット浦DVDを見たり、チルカラをしたり、楽しく年越しをしました。

 
ノーカット浦DVDを視聴。

そしてほぼ始発の電車で海に行き、初日の出を見て帰宅。
 
あいにくの曇りでしたが、一瞬だけ雲のスキマから光が!
チル友さんと迎える新年。いいね、素晴らしい20周年の幕開けだぜ!

それからすぐに東京駅に向け出発。
新幹線に乗り、仙台へ・・・

全く寝ていなかったためにへとへとでしたが、その後は母と初詣に行き、夜は親友と会い、帰宅後、深夜に銭湯に行くというハードスケジュールをこなしました。
 
母と初詣。(前日から寝ていない)

まる2日寝ないとか俺すげぇ、まだやれる!(age35)

そして、翌1月2日。
突然母が「カーナビがほしい」と言い出したのです。

だよなー、母も60歳だし、新しい道とか覚えるのも大変だろう。
カーナビがあった方が運転しやすいだろうなぁーと思い、カー用品店へ。
そこでひととおり価格なんかを視察したのですが、母はどこの情報かわかりませんが「2~3万くらいで買えるのかと思ってた・・・」と(笑)、いやいや4~5万くらいは覚悟しとけよ(笑)

母はもっと安いところがあるはず!と、納得がいかない様子。
そのままヨドバシカメラへ・・・

ヨドバシでカーナビを見たのですが、やはり取り付け料なんかも含めるとカー用品店の方が安いよねーという結論に落ち着き、ちょっと予算オーバーだけど、カー用品店で4~5万の買おうよ!という事になり戻ろうとしたら、母が「携帯を見たい」と言うので、携帯電話コーナーへ向かいました。

いやあ、いま、ガラケーってほとんど無いんですね。

母は、いまやスマートフォンに押されて隅っこの方に追いやられている数少ないガラケーを見て「どの機種がいいか全然わからない・・・」と。
また、価格を見ると、ガラケーでも機種変で2万~4万とかするのね。
母が最後に機種変をした時は1円で出来たそうなので、そのアタマで来た母は、「いま携帯って高いんだねぇ・・・」と、寂しそうに言いました。
「まだ使えるし、これでいいかな・・・」と、母。

よく見たら、母の携帯ぼろぼろ。

・・・

なんかね。
そんな母の姿を見たら心がぎゅっとなってしまって、東京に帰る明日の夕方に渡そうと思っていたのですが、
「この封筒に10万あるから、これで好きな携帯に変えなよ。おつりでカーナビも買えるでしょ?」
と、母に10万円を渡しました。

母は、正月初売りのヨドバシの人ごみの中、人目もはばからず涙を流して喜んでくれました。
「ありがとう」「大事に使うね」「ありがとう」
泣きながらそう繰り返すもんだから、こぶたも照れてしまって「いいからいいから、さっさと携帯買おう」なんて言ってしまいました。

さて、どの機種にするか・・・
やはり、母の選択肢はガラケーしかないみたいです。
「私みたいなおばあちゃんにも使える、操作が簡単な携帯ってどれなんだろうね」なんて言ってくるものですから、こぶたはつい、
「歳をとったからといって、かんたんケータイにするって考えはどうなの?」
と、言ってしまいました。

その言葉に母は「はっ!」としたみたいで、
「・・・最新の機種にチャレンジしてみようかな」
と言い出し、
「お前の機種(iPhone4S)は最新なんでしょ?それで地図を見たり時刻表なんかも調べられるんでしょ?音楽聴けるんでしょ?“いんたーねっと” できるんでしょ?」

・・・

「それにする!」
母!よく言った!
よし、iPhoneにしよう!!

というわけで、iPhone4Sに機種変する事にしました。

PCもインターネットにも触れた事のない母がiPhoneを持つ。
少々心配ですが、まぁ、こぶたがサポートしてやればいいかな。

さて、契約!

と思いきや、それにしても…こんな言い方よくないのかもですが、携帯屋さんの受付って、どうしてみんな同じような話し方なのでしょうね。この上ないくらいに事務的に、機械的に、矢継ぎ早に、アタマ悪そうに話してきますよね。
「アイフォンニキシュヘンコウトイウコトデェーイママデオツカイイタダイテイルエスエムエスメールノジュシンハァートウブンゴジブンデジュシンシテイタダクカァーサイタンジュウゴフンノジドウジュシンセッテイニシテイタダカナクテハナラナインデスヨォーデスガァーコチラハサンガツチュウジュンニカイゼンサレルヨテイトナッテオリマスゥーマタァーアイフォンハキホンテキニコチラノプランヘノカニュウヲシテイタダクコトニナリマスガダイジョウブデショウカァーソレトォーワイファイスポットヲゴリヨウスルタメノプランガアリマシテェーツキヅキィー・・・」


・・・


母、メダパニ。
?(´・_・`)?

質問をする隙もあたえないほど早口で説明してきます。

なんかね。
店員さんの説明が「理解してもらうために説明をする」のではなく、「説明をしたという事実を作るために説明をする」というふうに思えてしまって(実際そうなんでしょうけど)、しかも母が使うという事を知っているのに、母ではなくずっとこぶたの方を見て説明するんですよ。
なんだかアタマにきちゃってね。
「買って使うのは母なので、母に分かるように説明をしてください」
「母ちゃんも、わからない事があったら、全部質問しなよ」
って言っちゃいました。

母は遠慮したのか、
「いいよいいよ、忙しそうだし、あとでお前(こぶた)に教えてもらうから」
なんて言うもんだから、それ以上言いませんでしたが、なんだか、ホントに、なんなの、もう!!って感じです。

なんだかんだで、ついにiPhoneを購入!
iPhoneカバーを「どの色がいいかな!」「ストラップが付けられるやつがいいな!」なんて感じで選んでいる母がとても若々しく思えました。

その後こぶたは高校時代の友人と飲みに行く約束があったので、「帰ったらiPhone教えるから!」という約束をして飲み会へ。

0時頃に帰宅して、それからiPhone講座の幕開けです。
APPストアにドメイン登録をし、基本的な電話のかけかた、メールの送り方、カメラの使い方、アプリとはなんぞや?からアプリのダウンロードの仕方まで、ひととおり伝えたのですが、たぶんあまり分かっていないでしょうねw
でも、フリック入力には、「これに慣れたらもうボタンに戻れないね!」と、非常に感動していました。
使い方全部は伝えきれなかったけれど、年に数回仙台に帰るので、そのたびにちょっとずつ教えようと思います。

また、母とのメールが増えました。
「画面に触っても反応しない事がある。不良品か。」
「爪で触ってない?iPhoneは指の静電気に反応しているから、指の肉じゃないと反応しないよ。」

「メールの下書きが見つからない。不良品か。」
「メールボックスの受信ではなくアカウントってところから入ればあるよ。」

今まで母とメールなんてほとんどしなかったのですが、iPhoneを通してこんなコミュニケーションが生まれました。

昨年は震災でたいへんな日々を送った母ですが、iPhoneを手にして、
「今年はチャレンジの年にする!どうせ分からないと言って諦めたりしない!」
と、目標を立てていました。

次母に会う時は、“いんたーねっと” が「インターネット」になっている事を期待したいと思います。
がんばれ、母。
(・@・)